天皇陛下のご公務 2.宮中祭祀

こんにちは。当ブログへお越し下さり、ありがとうございます(^ ^)

天皇皇后両陛下は、ご多忙すぎる天皇皇后両陛下で綴ったように、ご多忙な毎日をお過ごしになられています。

今回は、天皇陛下のお仕事の一つである宮中祭祀についてご紹介します。

この宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)は、天皇陛下が国家と国民の安寧を神々に祈られる神事で、古来より大切なものとされてきました。

しかし、戦後はGHQが「政教分離」を徹底させたため、国事行為ではなく「天皇の私的行為」となりました。

宮中祭祀は、以下の3種類に分けられます。
(宮内庁ホームページ:宮中祭祀より)

毎年、以下のような多くの祭祀が行われます。

月日
祭儀
内容
1月1日
四方拝
しほうはい
早朝に天皇陛下が神嘉殿南庭で伊勢の神宮,山陵および四方の神々をご遙拝になる年中最初の行事
歳旦祭
さいたんさい
早朝に三殿で行われる年始の祭典
1月3日
元始祭
げんしさい
年始に当たって皇位の大本と由来とを祝し,国家国民の繁栄を三殿で祈られる祭典
1月4日
奏事始
そうじはじめ
掌典長が年始に当たって,伊勢の神宮および宮中の祭事のことを天皇陛下に申し上げる行事
1月7日
昭和天皇祭
しょうわてんのうさい
昭和天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)夜は御神楽がある。
1月30日
孝明天皇例祭
こうめいてんのうれいさい
孝明天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)
2月17日
祈年祭
きねんさい
三殿で行われる年穀豊穣祈願の祭典
春分の日
春季皇霊祭
しゅんきこうれいさい
春分の日に皇霊殿で行われるご先祖祭
春季神殿祭
しゅんきしんでんさい
春分の日に神殿で行われる神恩感謝の祭典
4月3日
神武天皇祭
じんむてんのうさい
神武天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)
皇霊殿御神楽
こうれいでんみかぐら
神武天皇祭の夜,特に御神楽を奉奏して神霊をなごめる祭典
6月16日
香淳皇后例祭
こうじゅんこうごうれいさい
香淳皇后の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)
6月30日
節折
よおり
天皇陛下のために行われるお祓いの行事
大祓
おおはらい
神嘉殿の前で,皇族をはじめ国民のために行われるお祓いの行事
7月30日
明治天皇例祭
めいじてんのうれいさい
明治天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)
秋分の日
秋季皇霊祭
しゅうきこうれいさい
秋分の日に皇霊殿で行われるご先祖祭
秋季神殿祭
しゅうきしんでんさい
秋分の日に神殿で行われる神恩感謝の祭典
10月17日
神嘗祭
かんなめさい
賢所に新穀をお供えになる神恩感謝の祭典。この朝天皇陛下は神嘉殿において伊勢の神宮をご遙拝になる。
11月23日
新嘗祭
にいなめさい
天皇陛下が,神嘉殿において新穀を皇祖はじめ神々にお供えになって,神恩を感謝された後,陛下自らもお召し上がりになる祭典。宮中恒例祭典の中の最も重要なもの。天皇陛下自らご栽培になった新穀もお供えになる。
12月中旬
賢所御神楽
かしこどころみかぐら
夕刻から賢所に御神楽を奉奏して神霊をなごめる祭典
12月23日
天長祭
てんちょうさい
天皇陛下のお誕生日を祝して三殿で行われる祭典
12月25日
大正天皇例祭
たいしょうてんのうれいさい
大正天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典(陵所においても祭典がある。)
12月31日
節折
よおり
天皇陛下のために行われるお祓いの行事
大祓
おおはらい
神嘉殿の前で,皇族をはじめ国民のために行われるお祓いの行事

(宮内庁ホームページ:主要祭儀一覧より)

宮中祭祀は、賢所・皇霊殿・神殿からなる宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)に於いて行われます。
(宮内庁ホームページ:宮中祭祀より)

天皇陛下は、昭和天皇から受け継いだ祭祀を大切にされ、お年を召されてからもできるだけ出御なさっています。

束帯に身を包まれた陛下が天照大御神のご子孫として祭祀をなさるお姿は、平成25年に陛下の傘寿を記念して公開されました。

豊受大神崇敬者のブログ

八百万の神、とりわけ豊受大神を崇敬している10代男性です。

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